アートアンドアーティスト
冨岡 雅寛    
カオスモス展03/first [CHAOSMOS Heterogeneous Reaction.2]
2003年6月29日(日)−7月12日(土) SPC GALLERY
パフォーマンス風景
左から、米本、倉島、原田
Art Support Labでは、すっかりお馴染みの冨岡雅寛 (今年はじめての)カオスモス展が開催された。昨今非常にパワフルに創作活動をしている冨岡のカオスモス作品は、何度も記事にしている。
今回、カオスモスを使ったパフォーマンスをライブで取材するに至った。
メンバーは、前回と同じ、原田淳(パーカッショニスト:カオスモスマシン操作) 米本実(電子音楽家:音響) 倉嶋正彦(映像作家:撮影)の3人と冨岡の作るカオスモスマシンである。
会場風景倉嶋のカメラで捕らえられた映像が壁に大きく写し出され、パーカッショニスト原田の奏作がはじまる。映像やカオスモスマシンからの波紋が映し出される壁面に光りに反応するセンサが取り付けられ、米本が音を調整する。
今回、出演者の面々は、カオスモスマシンのカオスモスたるを引き出すパフォーマンスをした。
まず、3台あるカオスモスマシンのひとつひとつのカオスモス現象をゆっくり確実に表現した後に、複雑化し、丁寧に終わった。
会場風景 全体的にまとまったパフォーマンスであった。多くの音楽のリズムがそうであるように、パーカッショニスト原田の奏でるリズムが映像と音響(ノイズ)を引っ張っり、トータルでカオスモスマシンの全容を明らかにした。一般客がこわごわ触るマシンが、如何に人の手を必要とし、また、その効果(カオスモス現象)が美しいかを実感するパフォーマンスであった。カオスモスマシンは操作を必要とするマシンである。また、テクニックも表現の優劣を問うだろう。(2003.8.5 motoko)
奏作風景
左:奏作する原田、リアルタイムで撮影、投影する倉島
右:奏作する米本
撮影:飯村昭彦、肖像権:パフォーマー、 CHAOSMOS