
1999年12月のギャラリーカロカロでの個展チラシ


2004年10月16日のライブ[倉嶋正彦+CHAOSMOS]
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そのチラシは、黒い紙に流体を銀色で刷ってありました。
(原宿ギャラリーカロカロの個展(1999、12))
いまでもカオスモスに興味を抱いたきっかけであり、そのイメージの原点にもなってます。以来、その印象がどうしても「液体」に向かせるのだと思います。
で、そのチラシの絵柄が何に見えたか。具体的イメージというよりも、心理的情景(もやもやしたり、めまいの残像だったり、どちらかというと網膜の裏に焼き付く様なもの)色が強かったのですね。従って、今回(2004年10月16日のライブ)使用した映像の、空も、街も(現実に見えるものならなんでもよかった)見えるものと眼球(あるいは脳視に至る間に)の間に存在する蜃気楼のような像、それがカオスモス現象と非常に近いと言う事でしょうか。ですから基本的に、いつも「かたち」のゆらぎなのです。しかもそれは、映像的なんですね。科学的、物理的現象がきわめて基本的な事柄の延長、あるいはそのものである場合、それは人の行為の様々な要因に、そして世の中の風景に馴染んで溶け込む状況は容易に想像出来ます。私のカオスモスの見方やかかわりはそのあたりです。
人の行為のもっとも怪しく、深いもの、それが「愛」であり、「エロス」です。だとすれば、カオスモス現象(特に流体系)に、それをみいだすのも自然な事。
すでに機械ではないですね、あれは。
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