前回(CHAOSMOS
Heterogeneous Reaction [CHAOSMOS LIVE])と同じメンバーによるCHAOSMOS LIVEの第二弾。
構成と即興を組み合わせた展開を試みました。 前半は個々のマシンを個別に奏作し、後半は原田さんが演奏モードに導く流れでした。
米本さんの光センサーと新作のマシンの完璧な融合、それを奏作する原田さんの卓越したセンスにより生まれる音響と現象、現象に肉迫する倉嶋さんの映像が、米本さんの光センサーで音を奏で出す瞬間がとてつもなく美しかったです。



[CHAOSMOS LIVE コンセプト]
例えば、オーケストラの指揮者が10人いれば、同じスコアに対して、10通りの解釈が存在する。優れた指揮者は、作曲家が創造力をつぎ込んで書き上げた「作品」を、創造的
な解釈により、さらなる次元へと解き放つ事ができる。CHAOSMOS LIVEは、カオスモスマシンに対し創造的な解釈=表現を行なう事を、3人のパフォーマーに依頼しました。

写真:左より、原田 淳・倉嶋正彦・米本 実 ・冨岡雅寛
それぞれの解釈=表現は、互いに干渉し重層化しCHAOSMOSに対する解釈をより深化させます。なぜなら、3人の優れたパフォーマーは、干渉し合う事で、打ち消しあうのではなく、超相乗的に次元を超える創造力を持っているからです。
[CHAOSMOS LIVE]
原田の奏作[そうさ]によりカオスモスマシンから生み出された複雑な現象(動き、乱流、振動)に対し、倉嶋はビデオカメラで撮影し、プロジェクターで壁面に拡大投影する、壁面に取付けられた光センサーが映像の光の明暗で米本マシンの音響を変化させる。倉嶋は撮影と同時にビデオカメラによる演奏を行なう事になる。米本は、独自の手法でカオスモスマシンの各部分に取り付けたコンタクトマイクで、原田が生み出す音及び振動を拾いあげ、倉嶋の映像による光センサーの信号と共に米本マシンで音響化し、PAから放出する。壁面の映像、PAからの音響に対し、原田はさらなる奏作[そうさ]を展開する。(文頭へもどる) |